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有名人が高校生に贈る 『心に残る一冊の本』

凡   例


北 杜夫氏『昆虫記』と北島正元氏『夜明け前』 



テキスト:007*北 杜夫(昭2)小説家   ファーブル「昆虫記」(岩波文庫)

略歴など:昭和2年5月1日生まれ。斎藤茂吉・斎藤輝子の次男。斎藤茂太の弟。東北大医学部を卒業し,精神科医となる。昭和35年船医の体験をかいた「どくとるマンボウ航海記」がベストセラーになる。同年「夜と霧の隅で」で芥川賞。39年斎藤家3代をえがいた「楡(にれ)家の人びと」で毎日出版文化賞。平成8年芸術院会員。10年「青年茂吉」以下の茂吉評伝四部作で大仏(おさらぎ)次郎賞。平成23年10月24日死去。84歳。東京出身。本名は宗吉。

”きた-もりお【北杜夫】”, 日本人名大辞典, ジャパンナレッジ


テキスト:008北島正元(大1)立正大教授 日本近世史  島崎藤村「夜明け前」(新潮文庫)陣史家の一人として、歴史上の人物を歴史的にえがくにはどうしたらよいか苦慮していますが・その点「夜明け前」は文学作品でありながら、人物が歴史的存在としていきいきと浮彫りにされており初読の感激はいつまでも心に残っています

略歴など:昭和時代の日本史学者。
大正元年8月7日生まれ。昭和34年都立大教授,のち立正大教授。近世日本の政治・社会経済を研究し,幕藩制国家の構造を解明した。関東近世史研究会会長。昭和58年11月1日死去。71歳。新潟県出身。東京帝大卒。著作に「江戸幕府の権力構造」「近世の民衆と都市」など。

”きたじま-まさもと【北島正元】”, 日本人名大辞典, ジャパンナレッジ