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有名人が高校生に贈る 『心に残る一冊の本』

凡   例


北林谷栄氏の『棍棒からオートメーションへ』と城戸幡太郎氏の『学問のすすめ』



テキスト:*北林谷栄(明44)新劇女優   
クチンスキー・良知力共著「棍棒からオートメーションへ」(法政大出版局藁)
『わたくし自身の心に残る一冊の本、ということとは別に、この際、高校生にぜひよんでほしいのは クチンスキーと良知力先生との共著である「棍棒からオートメーションへ」と題された労働の歴史です。もちろん先生方は、よく御承知の本でしょうが、これはまず、まっさきに私の頭に浮かんだ書名でした』

略歴など:昭和-平成時代の女優。
明治44年5月21日生まれ。昭和10年創作座にはいり,翌年新協劇団にうつって「どん底」で注目される。25年劇団民芸の創立に参加,幹部女優として活躍し,「泰山木の木の下で」などに出演。老婆役で知られ,映画「キクとイサム」「にあんちゃん」などがある。平成3年「大誘拐」の大富豪老女役で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞などおおくの賞をうけた。15年「阿弥陀堂だより」で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞。平成22年4月27日死去。98歳。東京出身。山脇高女卒。本名は安藤令子。著作に「蓮以子(れいこ)八〇歳」。

”きたばやし-たにえ【北林谷栄】”, 日本人名大辞典, ジャパンナレッジ (オンラインデータベース), 入手先<http://www.japanknowledge.com>, (参照 2013-04-18)


テキスト:*城戸幡太郎(明26)北大名誉教授 教育学    
福沢諭吉「学問のすすめ」(岩波文庫)
『特にその巻頭のことば「天は人の上に人をつくらず、人の下に人をつくらず」に心を打たれ、中学校を卒業してから今もわたしの心に残る本の一つです』

略歴など:大正-昭和時代の心理学者,教育学者。
明治26年7月1日生まれ。大正13年法大教授。昭和8年雑誌「教育」を創刊し,12年教育科学研究会を組織。戦後は国立教育研究所所長,北海道教育大学長などをつとめた。昭和60年11月18日死去。92歳。愛媛県出身。東京帝大卒。著作に「国語表現学」「文化と個性と教育」など。

”きど-まんたろう【城戸幡太郎】”, 日本人名大辞典, ジャパンナレッジ (オンラインデータベース), 入手先<http://www.japanknowledge.com>, (参照 2013-04-18)