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有名人が高校生に贈る 『心に残る一冊の本』

凡   例


住谷一彦「後世への最大遺物」と寿岳文章「極光のかげに」



テキスト:*住谷一彦(大14)立大教授 社会思想史  
  内村鑑三「後世への最大遺物」(岩波文庫)
  『人生の意味について、一度は考え悩む年頃がありますが、私も戦争中であったためか余計にそうし た関心が深くなりました。そして本書によって人がそのいだく世界観、人生観によって、その生き方 が随分と変わり得ること(その境遇が、叉おかれた事情が同じような場合)を知りました』

略歴など:昭和後期-平成時代の社会思想史学者。
大正14年1月1日生まれ。住谷悦治の長男。立大,東京国際大などの教授を歴任。マックス・ウェーバー,近代日本経済思想史,歴史民族学など,研究活動は多彩。京都出身。東大卒。著作に「共同体の史的構造論」「マックス=ヴェーバー」「歴史民族学ノート」「日本を顧みて」など。

”すみや-かずひこ【住谷一彦】”, 日本人名大辞典, ジャパンナレッジ (オンラインデータベース), 入手先<http://www.japanknowledge.com>, (参照 2013-04-18)



テキスト:*寿岳文章(明33)元甲南大教授 英文学  
 高杉一郎「極光のかげに」(冨山房藁)
  『好むと好まないにかかわらず、私たちはソ連と中国を隣人としなければならない。こんど新版とし て冨山房百科文庫に加えられたこの本は、日本人の書いたソ連理解書として最も信用のおける最良の 著述』

略歴など:昭和時代の英文学者,書誌学者。
明治33年3月28日生まれ。妻は寿岳しづ。関西学院大,甲南大などの教授を歴任。イギリスの詩人W.ブレイクを研究し,昭和4年「ヰリヤム・ブレイク書誌」をあらわす。書誌学,和紙研究の先駆者として知られ,12年新村出(しんむら-いずる)らと和紙研究会を結成。ダンテの「神曲」を完訳し,52年読売文学賞。平成4年1月16日死去。91歳。兵庫県出身。京都帝大卒。旧姓は鈴木。著作に「書物の世界」「和紙風土記」など。

”じゅがく-ぶんしょう【寿岳文章】”, 日本人名大辞典, ジャパンナレッジ (オンラインデータベース), 入手先<http://www.japanknowledge.com>, (参照 2013-04-18)