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有名人が高校生に贈る 『心に残る一冊の本』

凡   例


武見太郎氏の『零の発見』と田中 彰氏の『戦争』



テキスト:001 *武見太郎(明37)日本医師会会長  
 吉田洋一「零の発見」(岩波新書※)
『古い本ですが、今日も刊行されています。大学生を私は現在も教えていますが、数学の教育が式を 解くことのみで、数学そのものを知りません。最適の入門書と思います』

略歴など:
昭和時代の医師。
明治37年3月7日生まれ。理化学研究所の仁科芳雄(にしな-よしお)のもとで原子物理学の医学的応用の研究に従事。のち銀座に武見診療所を開設。昭和32年から57年まで日本医師会会長をつとめ,医療保健行政への医師会の発言力をつよめ,「けんか太郎」の異名をとった。昭和58年12月20日死去。79歳。京都出身。慶大卒。著作に「実録日本医師会」など。
【格言など】入院してみて,はじめて患者というのはかわいそうな存在だということがわかったよ

”たけみ-たろう【武見太郎】”, 日本人名大辞典, ジャパンナレッジ (オンラインデータベース), 入手先<http://www.japanknowledge.com>, (参照 2013-04-18)




テキスト:002 **田中 彰(昭3)北大教授 日本史  
 「戦争」(読売新聞社染1〜4巻)
  『戦争はもう遠いと思う人もあるかもしれない。だが、その傷痕のなんと深いことか。その心のひだ に深くつきささった戦争が、戦後30余年にしてさまざま語られている。戦争をもう一度みつめてほ しい』

略歴など:昭和後期-平成時代の日本史学者。
昭和3年3月20日生まれ。都留(つる)文科大助教授などをへて,昭和47年北大教授。のち札幌学院大教授。専攻は近代史。幕末の長門(ながと)(山口県)萩(はぎ)藩の分析から明治維新史研究をすすめる。また,「特命全権大使米欧回覧実記」の校訂をおこない,岩倉使節団の歴史的研究に先鞭(せんべん)をつけた。平成23年11月9日死去。83歳。山口県出身。東京教育大卒。著作に「明治維新政治史研究」「岩倉使節団『米欧回覧実記』」など。

”たなか-あきら【田中彰】”, 日本人名大辞典, ジャパンナレッジ (オンラインデータベース), 入手先<http://www.japanknowledge.com>, (参照 2013-04-18)