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有名人が高校生に贈る 『心に残る一冊の本』

凡   例


林屋辰三郎氏の『茶の本』と原田伴彦氏の『人類文化史物語上・下』



テキスト:001 **林屋辰三郎(大3)京大教授 日本史 
 岡倉天心「茶の本」(岩波文庫)
 『この本は、はじめ英文で書かれ、アメトカで出版されたが、約20年後の昭和2年に和訳されて、日本人にあらためて深い感動を呼び起した。日本の伝統芸術を知るために、この本は更に50年ののちにも価値を失わないだろう』

略歴など:昭和-平成時代の日本史学者。
大正3年4月14日生まれ。昭和20年日本史研究会の創立に参加し代表委員。23年立命館大教授。44年学園紛争で辞任後,45年京大人文科学研究所教授となり,同研究所長,京都国立博物館長などを歴任。部落史,地方史,女性史の視点から中世芸能史を実証的に研究。36年「中世芸能史の研究」で芸術選奨。平成10年2月11日死去。83歳。石川県出身。京都帝大卒。著作はほかに「封建社会成立史」など。

”はやしや-たつさぶろう【林屋辰三郎】”, 日本人名大辞典, ジャパンナレッジ (オンラインデータベース), 入手先<http://www.japanknowledge.com>, (参照 2013-04-18)



テキスト:002 **原田伴彦(大6)大阪市立大教授 日本史  ヴァン・ルーン著、神近市子訳「人類文化史物語上・下」(改造文庫藁)『私が高校、大学時代に愛読したものの主な一つのものです。古代から現代に至るまでの世界史についてのすぐれた文明論で、その歴史的視角はもちろんのこと文学的な歴史叙述のすばらしさに感銘しました。とにかく読んでみて下さい』

略歴など:昭和時代の日本史学者。
大正6年3月11日中国奉天(現瀋陽)生まれ。川島浪速(なにわ)の甥(おい)。信陽新聞社論説委員などをへて,昭和34年大阪市立大教授。部落問題研究所理事,部落解放研究所初代理事長などもつとめた。中・近世都市史と部落史を研究。昭和58年12月8日死去。66歳。東京帝大卒。著作に「日本封建都市研究」など。

”はらだ-ともひこ【原田伴彦】”, 日本人名大辞典, ジャパンナレッジ (オンラインデータベース), 入手先<http://www.japanknowledge.com>, (参照 2013-04-18)