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有名人が高校生に贈る 『心に残る一冊の本』

凡   例


松島栄一氏の『文学に現われたる我が国民思想の研究』と松田道雄氏



テキスト:001 **松島栄一(大6)東大史料編纂所員 日本史 
 津田左右吉「文学に現われたる我が国民思想の研究」(岩板書店)
 『わたしが18から19才になる頃、先輩に教えられて、この本を読んだ。それはこれまでに学んだことや、教えられていることを大きく考えなおす言葉に満ちており、そこに学問があるようにおもえた。新しい人生への出発の書であった。(今度岩波文庫に入ることになった)』

略歴など:昭和-平成時代の日本史学者。
大正6年8月24日生まれ。東大史料編纂所(へんさんじょ)所員などをへて,昭和57年大東文化大教授。思想史,文化史を専攻。この間,第二次大戦後の歴史学研究会の再建に尽力。歴史教育者協議会の創立にくわわり,61年委員長。平成14年12月12日死去。85歳。大阪出身。早大卒。著作に「忠臣蔵」,「日本の国ができるまで」(共著)など。

”まつしま-えいいち【松島栄一】”, 日本人名大辞典, ジャパンナレッジ (オンラインデータベース), 入手先<http://www.japanknowledge.com>, (参照 2013-04-18)



テキスト:002 **松田道雄(明41)評論家
 『お返事を差上げなかったのは、いちばんよく効いたと思う薬剤一つをあげてほしいといわれても、医師としてこたえられないのと同じ理由です』

略歴など:昭和時代の小児科医,評論家。
明治41年10月26日生まれ。京都府衛生技師などをへて京都市内で開業。患者との対話と,看護婦の観察力をいかした医療を実践。母親の立場を尊重した育児書「育児の百科」などを出版。ロシア革命史の研究者としても知られる。平成10年6月1日死去。89歳。茨城県出身。京都帝大卒。著作に「私は赤ちゃん」「安楽に死にたい」など。

”まつだ-みちお【松田道雄】”, 日本人名大辞典, ジャパンナレッジ (オンラインデータベース), 入手先<http://www.japanknowledge.com>, (参照 2013-04-18)