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有名人が高校生に贈る 『心に残る一冊の本』

凡   例


八杉竜一氏の『感傷と反省』と安田 武氏の『銀の匙』



テキスト:001 **八杉竜一(明44)早大教授 科学史 
  谷川徹三「感傷と反省」(岩波書店※)
 『東西の文明批評や文化の本質論にかんしても多くを教えられたが、青年時代の私の心にしみたのは何よりも自己との対話に発する人生論であった。たとえば、「・…‥孤独はむしろ頽廃に対立する。……しかし私のかかる孤独を私はある一人の愛に負うていた。……それゆえ私にとって孤独と愛とは離れざる双児であり、……』

略歴など:昭和-平成時代の生物学史家。
明治44年9月6日生まれ。八杉貞利(さだとし)の子。昭和37年東京工業大教授となる。47-57年早大教授。進化論,科学方法論などの研究にとりくみ,科学評論家としても知られる。ダーウィンの生存競争説がマルサスの「人口論」から生まれたという定説を批判した。平成9年10月27日死去。86歳。東京出身。東京帝大卒。著作に「進化学序論」「生物学的人間像」など。

”やすぎ-りゅういち【八杉竜一】”, 日本人名大辞典, ジャパンナレッジ (オンラインデータベース), 入手先<http://www.japanknowledge.com>, (参照 2013-04-18)



テキスト:002 **安田 武(大11)評論家
   中勘助「銀の匙」(岩波文庫)
 『私自身が中学の2年の時ふかい感銘をうけたからですが、こういう本は感受性の柔軟な十代の頃に読まねば意味がないと思います。いい本はこの世に沢山ありますがいつ読んでもいい本とある時期に読まねばならぬ本とがあるでしょう』

略歴など:昭和時代後期の評論家。
大正11年11月14日生まれ。上智大在学中の昭和18年学徒出陣。戦後,編集者などをつとめながら戦争体験の継承をうったえつづける。日本戦没学生記念会の再建につくし,常任理事。思想の科学研究会にも属した。昭和61年10月15日死去。63歳。東京出身。著作に「戦争体験」「芸と美の伝承」。

”やすだ-たけし【安田武】”, 日本人名大辞典, ジャパンナレッジ (オンラインデータベース), 入手先<http://www.japanknowledge.com>, (参照 2013-04-18)