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神仏習合(3)

◆談山神社
 奈良県桜井市多武峰にあり、藤原鎌足を祀る。鎌足の長子で、学問僧として入唐した定恵が、帰国後、父の遺骸を摂津国阿威山からこの地に改葬し、十三重塔を建て、妙楽寺を創建したのが始まりとされる。また、塔の東に聖霊院という祠堂を建て、鎌足の木像を安置したという。このように多武峰は、塔を中心とする寺と、鎌足像を祀る祠堂との二つの部分から成り立った、いわば寺と神廟の複合体であった。しかし、明治の神仏分離によって、妙楽寺は廃され、十三重塔が神廟とされるなど、聖霊院を中心とした神社となり、談山神社と称されるようになった。撮影 入江泰吉
◆「神宮寺伽藍縁起并流記資財帳」
 延暦20年(801)、多度神宮寺の堂字が完成したとき、僧綱所に提出されたもの。
◆僧形八幡像(薬師寺)
僧侶姿の八幡神として知られる。八幡大菩薩といわれるように、八幡神は神仏習合の
一典型。

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