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asahi.com:忠臣蔵の魅力DVDに 元高校教諭が制作
2009年04月01日

ビデオ「忠臣蔵」を作った有政一昭さん=相生市山手2丁目
 元県立赤穂高校教諭の有政(ありまさ)一昭さん(67)=相生市山手2丁目=がビデオをDVDに収めた「忠臣蔵 人気の秘密に迫る」(25分間)を制作した。相生、赤穂両市の学校や公民館などに配って忠臣蔵の魅力を理解してもらうとともに、観光案内にも利用して欲しいと話している。

 赤穂に生まれ育ち、大学生のころから忠臣蔵に関心を持った有政さんは、高校では日本史を担当。98年6月からインターネットで、忠臣蔵をめぐる様々なテーマを分かりやすく解説する「忠臣蔵新聞」を発表しており、「発行」は290号を超えている。

 02年3月には、同高写真部員らと一緒に1年がかりでQ&Aビデオ「忠臣蔵と赤穂」を制作した。このビデオでは赤穂浅野藩の始まりから大石内蔵助が京都へ向かう刃傷事件後半年間までを、1時間近いシナリオにまとめている。

 今回、討ち入りまで完結させるという課題が残っていたほか、「1時間では長すぎて観光案内にも使いづらい」という声があったため、長年の宿願を果たした。退職してからの作業なので、長年集めた資料写真や全国の関連史跡の写真、紙芝居風の挿絵などで構成し、独りで撮影・編集作業をこなした。ナレーションは妻の智子さんが務めた。

 全国47都道府県のすべてに忠臣蔵関連の史料か施設、記念碑などがあることを確かめた有政さんらしく、各地に残された当時の手紙や日記を駆使し、元禄赤穂事件の当時から、庶民にあつく支持されたあだ討ちだったことをあとづけている。(茂山憲史)
朝日新聞(2009年4月1日)サイト版

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