毎年、多くの年賀状をやりとりする。その中に裏側を全面印刷した立派な写真のが数枚ある。それらは業者にしてもらったのがほとんどだ。それをこの機械ダメ人間の私が挑戦する羽目になった。
　
　年賀状のソフトを使うと簡単で綺麗に出来るのに、何故ホームページビルダーのソフトにこだわるのかと言うと、�@世界に1枚しかない手作りの良さ。�Aリンクしておけば今まで発送した葉書が何時でも取り出せる。�Bホームページにアップ出来るという将来性がある。等である。
　
　そこで、まず師匠がパソコンで操作してくれるのをじーっと見て、今度は自分で打ちながら師匠の言葉をノートに書いていく。それが出来るとひたすら練習。初めのうちは1回1回メモを見ながらしていくが、10枚20枚とするうちに「こういう事だったのか」とメモの意味がなんとなく分かってくる。３０枚４０枚となったら、もうメモは見なくても出来る。私のような熟年の者は数をこなして体で覚える事が大切だ。

　その全面印刷のやり方は、新規作成でﾍﾟｰｼﾞを作る⇒イメージをクリックしてデジカメで今しがた写した写真を出す（デジカメからパソコンへの取り込み方は次回に）⇒写真の右下をクリックして幅を５５０にしておく（パソコンにより数値はちがってくる）⇒上書き保存をクリック⇒鹿のマークをクリック⇒ファイルをクリック⇒印刷プレビューをクリック⇒ﾍﾟｰｼﾞの設定をクリックしてブラウザーにする⇒用紙サイズは、はがきをクリック⇒給紙方法は、オートシートフィーダ（四辺ふちなし）をクリック⇒印刷のむきは、横をクリック⇒余白は、左右上下全部「０」にする⇒okをクリック⇒上手く収まっていれば印刷をクリック⇒完成！ (写真に文字を入れる作業は、苦戦記２２のロゴの作り方←ここをクリック で書いたので省いている。)

　上の写真は72歳の方からの年賀状だ。自分で描いた屏風の前に自宅の花を生けたのを写真に写してパソコンに取り込み文字を打っている。もともと美的感覚の優れた方だが、それにしても文字の色使い等どうだ。私には到底まねが出来ない素晴らしい作品である。ワープロもした事がないというのに、去年の夏から77歳のご主人と一緒に我家に来て二人三脚で取り組んだ成果である。

　70歳過ぎてから新しい事に挑戦しようという勇気に感心する。スタートしたものの若い人には言えない程の悩みや苦しみがあったと思うが、萎える気持ちを鼓舞してとにかく毎日コツコツ続けた努力の賜物だ。

　この全面印刷は葉書作成で一番むつかしい。それが今ではこの様にスイスイと出来、グループ展の案内状も自分で作成して、村や友人･知人の間で評判になっている。ここまで出来る様になるとは！と感動してしまった。この年賀状を見ていると「さあ、貴女もがんばって！」と励まされるようだ。