読書会で地域と交流 県立相生高校
地域の人と読後感想を話し合う高校生=県立相生高校
 県立相生高校(相生市山手1丁目)で学校創立以来の伝統がある「全校読書会」が21日、1、2年生460人が参加して開かれた。市立図書館で定期開催されている読書会の大人10人が今回初めてボランティア講師として参加し、地域交流の読書会になった。

 全校読書会は同校創立の1977年度に生徒に読書力をつけようと始まった。毎年2月中旬、決められた文庫本リストから希望の本を選び、15人前後のグループに分かれて本を読む。500字ほどの第1次感想文を書き、3月の「全校読書会」で読後感想の意見を交わしてから、第2次感想文を提出する。このため同校では、同じ文庫本を40〜50冊そろえた「50冊図書」が100タイトル近くある。

 今回は26タイトルごとに教室を分け、志賀直哉「清兵衛と瓢箪(ひょう・たん)」、中島敦「名人伝」、ヘミングウェイ「老人と海」などの教室に市民10人が参加した。

 同市川原町から「名人伝」の教室に夫婦で参加した木村佐市さん(73)は「若い人らしい疑問が面白く、学生のころの気持ちにかえった。よく読みこなしているので感心した」。妻の通子さん(69)は「声が小さく、積極的に意見を言わなかったが、話し合っていると生徒ものってきて楽しかった」と話した。

 2年生で司会役もした片山奎志(けい・し)さん(17)は「先生と違って、人生経験を交えて色々話してくれたので、新鮮だった」と喜んでいた。
朝日新聞サイト版(2011年03月22日付け)

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