9月18日(東京本社発)
急進派説得のため原さんらを派遣するも、
江戸の空気に触れ説得されてしまう
前回、理論家の大高源五さんが江戸の空気と堀部安兵衛さんらの熱気に接して急進派に説得されてしまったと報告しましたが、最近になって以前にも説得された長老的な人たちがいたということが発覚しました。
それは次のような内容です。
大石内蔵助さんは堀部安兵衛さんらの手紙を読んで、「勝手に討ち入りを計画して失敗すれば仇討ちどころか、笑いものになる」と心配し、江戸急進派を説得するために原惣右衛門さん(54歳)・潮田又之丞さん(33歳)・中村勘助さん(46歳)を江戸に派遣しました。
ところが逆に3人は江戸の空気にふれて、堀部安兵衛さんらに説得されてしまいました。
急進派説得のため、再度大高さんらを派遣
9月18日
大石内蔵助さんは原さんらが逆に説得されたのを知り、再度進藤源四郎さん(51歳)・大高源五さん(30歳)を江戸に派遣することになったのです。
前回の記事はこの続きとなります。
それにしても江戸の雰囲気にはすさまじさを感じます。江戸の庶民のこのエネルギーは、貨幣改鋳によるインフレーションと生類憐みの令による非人間的な扱いに対する不満から発せられているように思います。 |