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元禄14(1701)年12月27日発行(第121号)

忠臣蔵新聞

安兵衛さん、同志にも手紙
3月中なら本望達成

上杉綱憲さん出府の4月以後は確認出来ない
「3月中」という時期を明示

潮田又之丞さん 中村勘助さん
原惣右衛門さん 大高源五さん

安兵衛さんは潮田さんら同志に本心
「上杉殿が参府する4月以後は確認できない」
「決行するつもりで神文誓詞」

12月27日(東京本社発)
 堀部安兵衛さんら3人は潮田又之丞さん・中村勘助さんに手紙を送りました。
 その内容は次のようなものである。
 「吉良家の願い通り隠居と家督相続が認められた」
 「上野介さんが現在本所にいることは確実である」
 「上杉綱憲さん(上野介さんの長子で名門上杉家の当主)が参勤交代で江戸に出てくる4月以降の在所は分からない」
史料

 「上杉殿参府ノ後ハ住所モ知兼可申ト存候」
 「もはやこの上は討ち入りを延期する必要はなくなった。

 決行するつもりで山科で話し合い、神文誓詞の上早々に下向というのはどうだろう?」

史料

 「春ハ早々罷登山科ニテノ御相談合承一紙ヲ以テ堅申合其上ニテ早早罷下」

安兵衛さんは同志大高さんらに本心
「3月中なら確実に本望を達成できる」

 
12月27日(東京本社発)
 安兵衛さんらは原惣右衛門さんと大高源五さんにも手紙を送る。
 その内容は次のようなものです。
 「3月中に決意したならば確実に本望を達することが出来る」
史料

 「三月中ニ被思召立候趣候ヘハ本望相達候義慥ナル訳共ニ御坐候」
 「4月に入って上杉綱憲さんが出府して以後は上野介さんの所在はわからない」
参考資料
 『忠臣蔵第三巻』(赤穂市発行)
 木像彫刻(大石神社蔵)

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