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元禄15年(1702)年1月28日発行(第129号)

忠臣蔵新聞

苦悩する内蔵助さん
吉田忠左衛門さんを招く

忠左衛門さんの急進派説得の妙案
「衆議一決し、その後の下向を」

吉田忠左衛門さんの直筆 吉田忠左衛門さん
1702年1月(赤穂支局発)

播磨加西の忠左衛門さん、京都へ


 大石内蔵助さん(44歳)は急進派説得のため、播磨の加西(兵庫県)に居た郡代の吉田忠左衛門さん(63歳)を山科に招きました。

忠左衛門さん、急進派説得の妙案を提示
「衆議一決し、それで江戸派を従わせる」

1702年1月28日(京都支局発)
 吉田忠左衛門さんは寺坂吉右衛門さん(39歳)を連れて上洛し、内蔵助さんを訪ねました。
 内蔵助さんが忠左衛門さんに「安兵衛ら討ち入りを強行しようとしている者たちを説得してもらいたいのだ」と依頼すると、忠左衛門さんは次の様な提案をしたと伝えられます。
 「不統一な意見をもって江戸に行っても、安兵衛さんらは納得しないと思います。衆議一決して、『上方の意見はこの通りなので、それに従ってもらいたい』と説くよりいい方法はありません。多数の同志を集めて、各自の意見を自由にのべさせ、方針を決定して頂きたい。それが決まってから私は下向したい」 内蔵助さんもこの考えに賛同して、早速山科に同志を召集することにしました。

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