元禄15(1702)年6月15日発行
(第144号)
安兵衛さんらは内蔵助さんに
「軽挙はないと思う」と二枚舌
上方に出立の準備中に
堀部弥兵衛さん
奥田孫太夫さん
1702年6月15日
そのような早まったことはないと思いますが、
そのような相談をもちかけられたら、
一応申し上げます
堀部安兵衛さん父子と奥田孫太夫さん父子は5月21日付けの大石内蔵助さんの書状に対する返事を書きました。
「先頃、武林さんが上洛して早期討ち入りを申し上げたということ分かりました。この時節その様な早まった考えについて心配されることは尤もだと思います。よもやその様な早まったことをする
者はいないとは思いますが、そのようなことを相談されたら、内蔵助さんには一応連絡する覚悟です」
史料
「ヨモヤ卒爾ノ致方ハ有御坐間敷候乍去存立ノ節私共及相談候ハヽ一応御按内可申上覚悟ニテ罷在候」
参考資料
赤穂市発行『忠臣蔵第三巻』
木像(赤穂市大石神社所蔵)