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ごあいさつ

第十三回は新人物往来社編
『歴史読本全558冊総目録』
(T)

忠臣蔵論文・読み物の半世紀の歩み

 「忠臣蔵」のホームページをアップしたのが
1996(平成8)年である。毎月14日に忠臣蔵
新聞などを掲載してきて今回で201号を数え
る。お陰で色んな方からメールが届く。多い時
には30通になるときもある。少ないときでも毎
日1通はある。IT革命の恩恵を受けていると実
感している。
 そんな中で、最近出版された忠臣蔵関係の
書物の傾向・特徴はどんなものかという問い合
わせもあった。私自身も把握したい気持ちもあ
った。歴史読本が1956年に発売された。毎
年のように忠臣蔵関係の論文・読み物が掲載
されている。筆者があるものについて発表順に
何回かに分けて報告し、最後に半世紀の流れ
を概観したいと思っている。
 専門的には赤穂義士史料館を参照してく
ださい。
昭和31年  7月号 有馬頼寧 忠臣蔵の犠牲者・吉良上野介
12月号 宮本吉次 忠臣蔵の誤伝を暴く
昭和32年  8月号 木下宗一 生きていた吉良上野介の首
9月号 堀部忠彦 安兵衛・高田馬場決闘の虚実
昭和33年 1月号 宮本又次 天野屋利兵衛は嘘で御座る
村雨退二郎 にせ赤穂義士外伝
宮本吉次 討入りを嫌った大石内蔵助
5月号 鈴木 勇 赤穂義士の討入り従軍記
7月号 鈴木 勇 安兵衛の手記・高田馬場の決闘
昭和34年 2月号 瀬戸内晴美 おんな忠臣蔵(男に飼育された悲劇の美女)
7月号 内海定次郎 作られた赤穂浪士風流譚
12月号 大庭鉄太郎 赤穂義士・七十四人の脱落者
昭和36年 3月号 池波正太郎 台所に隠れていた吉良上野介
9月号 池波正太郎 消防士浅野内匠頭の見参
昭和37年 9月号 山田克郎 吉良の賢夫人北の方花の自刃
昭和38年 1月号 土師清二 赤穂浪士義挙の舞台裏
昭和40年 1月号 武蔵野次郎 死の演出者大石内蔵助
中村八郎 美談の外で浅野大学
神坂次郎 逆転の運命吉良上野介
永井路子 その後の大石家
井筒調策 新・義士討入始末
手島復松 埋もれた吉良の忠臣
長田あきら 忠臣蔵映画六○年
林 京平 赤穂事件と忠臣蔵
12月号 童門冬二 雪の宝船ー帰化人義士
八切止夫 内蔵助三代
穂積 驚 八十三人の脱盟者
江崎 惇 恐妻家上野介
鍋島直共 もう一つの忠臣蔵
井筒調策 義士その後の新事実
田村栄太郎 復讐の論理
佐佐木杜太郎 義士史料を探る目について
小山武州 赤穂浪士の介錯人
◎印は特集(昭和39年NHK大河ドラマ赤穂浪士)/作者の左の数字は登場回数

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