homebacknext

ごあいさつ

第十四回は新人物往来社編
『歴史読本全558冊総目録』
(U)

忠臣蔵論文・読み物の半世紀の歩み

 「忠臣蔵」のホームページをアップしたのが
1996(平成8)年である。毎月14日に忠臣蔵
新聞などを掲載してきて今回で202号を数え
る。お陰で色んな方からメールが届く。多い時
には30通になるときもある。少ないときでも毎
日1通はある。IT革命の恩恵を受けていると実
感している。
 そんな中で、最近出版された忠臣蔵関係の
書物の傾向・特徴はどんなものかという問い合
わせもあった。私自身も把握したい気持ちもあ
った。歴史読本が1956年に発売された。毎
年のように忠臣蔵関係の論文・読み物が掲載
されている。今回は昭和41年から60年までの
20年間を紹介する。最後に半世紀の流れを
概観したいと思っている。
 専門的には赤穂義士史料館を参照してく
ださい。
昭和41年 12月号 下村健二 津軽信政と赤穂浪士
菊池美光 忠臣蔵と岡部藩
昭和45年 12月号 尾崎秀樹 塩をめぐる忠臣蔵
佐佐木杜太郎 赤穂義士の数奇伝
昭和46年 12月号 南條範夫 犬医師と犬寺
多岐川恭 伊達くらべ元禄の豪商
大石慎三郎 経済史的にみた元禄の意義
加藤 章 専制と繁栄の時代元禄
川崎房五郎 元禄豪商の生活と風俗
土橋治重 御側用人柳沢吉保
尾崎秀樹 芭蕉忍者説のゆくえ
藤井重夫 大石良雄の妻理玖
佐佐木杜太郎 赤穂義士人物事典
昭和49年 7月号 杜山 悠 赤穂塩浅野三代
昭和50年 2月号 南條範夫 史論・柳沢と大石
佐佐木杜太郎 赤穂事件とは何か
昭和56年 5月号 佐佐木杜太郎 助太刀決闘記ー堀部安兵衛
12月号 山田宗睦 赤穂事件と武士道
広瀬仁紀 仇討ちの演出者ー大石内蔵助
鈴木悦道 名君の素顔ー吉良上野介
白井孝昌 刃傷事件の謎ー浅野内匠頭
神坂次郎 臆病な”悪役”ー大野九郎兵衛
森田義一 六義園の黒幕ー柳沢吉保
片山伯仙 生き残った義士ー寺坂吉右衛門
綾部伴子 妻たちの赤穂事件
飯尾 精 討ち入り四十日前
永岡慶之助 伝右衛門ふところ帖
澤井啓一 仇討ちをめぐる論争
李家正文 武林唯七は孟子の末裔
大笹吉雄 『仮名手本忠臣蔵』の成立
一色次郎 裏切り武士道ー高田郡兵衛
仁田義男 上野介切腹
佐佐木杜太郎 ドキュメント赤穂事件・四十七士列伝
昭和60年 6月号 福田 洋 綱吉・なぜ赤穂浪士は切腹させられたか
◎印は特集(NHK大河ドラマ:昭和50年元禄太平記、昭和57年峠の群像)
作者の左の数字は昭和31年からのトータルの登場回数

indexhome