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ごあいさつ
第三十二回は新人物往来社
別冊歴史読本『元禄忠臣蔵-実録・赤穂事件の全貌-』(1)

ブロードバンド(光ファイバー)の時代
もう一度、ビデオ撮影の旅へ
先ずデスクワークから
指針になる諸先輩の本をひも解く
そしてフィールドワークへ
 私はこの欄の第四回目に、司波幸作氏の『元禄忠臣蔵の舞台』(←ここをクリック)を紹介しました。その本は、今も私たち夫婦に全国の義士関係の史跡巡りという大きな生きがいを与えてくれた1冊の本です。
 そこでも書きましたが、この本のガイドとして優れているのは、苦労して現地を取材していることである。北は岩手県一関市の祥雲寺に行っては「浅野内匠頭供養塔」を撮影している。
南は鹿児島県鹿児島市に行っては西郷隆盛が郷中教育の教材に利用したという「赤穂義士伝」を撮影している。
 忠臣蔵史蹟めぐりの色々な本を読むうちに、見たり、読んだりした人のためになる自分らしさのガイドブックが作りたくなった。既に「史跡忠臣蔵」の引き上げルートの部(←ここをクリック)では実施しているが、もう一度諸先輩の本をゆっくりと紹介しながら、何が必要かを検証したいと思います。
 その第32回目に選んだのが、新人物往来社の定評がある「別冊歴史読本」です。
 有名な歴史上の人物や事件は網羅されているのに、88回まで忠臣蔵が取り上げられなかったのが、不思議なくらいです。待望の書ということになります。 
史論・柳沢と大石は南條範夫氏が担当
(1)大石内蔵助木像(赤穂大石神社)
(2)柳沢吉保の別荘・六義園(東京都文京区)
赤穂事件とは何かは佐佐木杜太郎氏が担当
(1)浅野内匠頭邸跡・松之廊下跡・吉良邸跡・泉岳寺(東京都)
(2)赤穂城本丸門・大石邸長屋門・赤穂城内に残る水堀・海浜公園に復元された塩田・山鹿素行銅像(赤穂市)
(3)大石内蔵助隠棲跡・一力亭(京都)
殿中刃傷(勅使饗応役〜刃傷松之廊下)
(1)松之廊下跡・伝奏屋敷跡・梶川与惣兵衛の墓・浅野家上屋敷跡・栗崎道有の墓・三次家下屋敷跡・田村右京大夫屋敷跡・浅野長矩の墓(東京)
(2)黄金の堤(吉良町)
内蔵助三代
(1)史跡大石邸跡・大石クマの墓(京都)
(2)大石良信と良信室ら墓・大石良信屋敷跡の碑(滋賀)
(3)浅野家初代長政と長重・大石良勝の屋敷跡・笠間城大手門(茨木)
(4)大石良欽と良欽室と良昭の墓・大石良重の屋敷跡(赤穂)
(5)大石良重の墓(東京)
(6)大石信澄の墓(大阪)
浅野家縁戚の大名・旗本たちー連座した浅野一族
(1)伝奏屋敷跡・浅野家上屋敷跡・浅野長広と長友と長重夫人の墓・三次家下屋敷跡・浅野大学夫人の墓(東京)
(2)藤井又左衛門の墓(姫路)
(3)広島城(広島)
吉良家の閨閥
(1)東条吉良家墓地・吉田港・御経堂・華蔵寺山門(吉良町)
勅使饗応役と高家肝煎
(1)吉良義央の木像(吉良町)
(2)伝奏屋敷跡(東京)
目撃者が語る刃傷事件
(1)江戸城大手門・松之廊下跡・梶川与惣兵衛の墓・多門伝八郎の墓・庄田安利の墓・栗崎道有の墓・吉良義央の墓(東京)
刃傷松之廊下
(1)江戸城天守台・江戸城本丸・田村右京大夫邸跡・江戸城平河門・浅野家上屋敷跡・桂昌院の墓・多門伝八郎の墓・浅野大学屋敷跡(東京)
田村邸の浅野内匠頭
(1)浅野長矩木像(赤穂)
(2)八重洲河岸・田村右京大夫邸跡・庄田安利の墓・浅野長矩の墓(東京)
この書のよい点 /  この書の問題点
最終回にまとめて報告したします。

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